Astell&Kernが 「A&futura SE300」を発売!その性能は?【A&futura SE200 との比較有り】

皆様こんにちは、Taka(@Taka31599979)です。

Astell&Kern から新たなDAPが発表されました!!

それが、

「A&futura SE300」
引用:Astell&Kern A&futura SE300紹介ページ

「A&futura」は、Astell&KernのDAPラインナップで「プレミアムライン」と呼ばれる製品が存在するシリーズ。

そのシリーズから「Astell&Kern初」と銘打った機能を複数搭載し登場したのが「A&futura SE300」であり、気になっている方も大勢いるのではないでしょうか。

今回は「A&futura SE300」に関して、以下の内容

1.「A&futura SE300」その性能は?

2.「A&futura SE300」注目すべき点

3.「A&futura SE300」気になる点

について記事をまとめ皆様に情報を展開していきたいと思います。

今回の記事は、Astell&Kern A&futura SE300紹介ページから得た情報を元にまとめております。

では、ご覧ください!

「A&futura SE300」その性能は?

性能面に関して「A&futura SE200」と比較してみましょう。

A&futura SE300
A&futura SE200
製品仕様
ディスプレイ5.46インチ (1080 x 1920) タッチディスプレイ5.0インチ(720×1,280)タッチディスプレイ
内部ストレージ256GB256GB
Wi-Fi2.4GHz /5GHz2.4GHz
BluetoothVer 5.0Ver 4.2
Bluetooth送信LDAC / AptX HD / AAC / SBCAptX HD / AAC / SBC
USBUSB Type-CUSB Type-C
SDカードmicroSD×1(最大1TB)microSD×1(最大1TB)
バッテリー5,050mAh 3.8V3,700mAh 3.8V
再生時間約12時間約10時間
DACR-2R DACマルチDAC
AKM AK4499EQ x1 (シングルDAC)
ESS ES9068AS x2 (デュアルDAC)
PCM384kHz /32bit384kHz /32bit
DSDDSD256DSD256
ヘッドホンアウトシングルエンド:3.5mm
バランス:2.5mm /4.4mm
シングルエンド:3.5mm x 2
バランス:2.5mm x 2
カラープラチナシルバームーンシルバー
本体材質アルミニウム+ステンレス鋼アルミニウム
サイズ(H × W × D) 139.45mm x 76.45mm x 17.6mm132.2mm x 76.9mm x 15.8mm
重量317g 274g
価格$1,900$1,799
音声仕様
シングルエンド出力
A&futura SE300A&futura SE180
出力レベルNormal:2Vrms
High:3Vrms
AKM DAC:3Vrms
ESS DAC:2Vrms
全高調波歪み + ノイズ0.006% @ 1kHzAKM DAC:0.0003% @ 1kHz
ESS DAC:0.0006% @ 1kHz
クロストーク-135dB @ 1kHzAKM DAC:-138dB @ 1kHz
ESS DAC:-138dB @ 1kHz
SNRNormal:114dB @ 1kHz
High:115dB @ 1kHz
AKM DAC:124dB @ 1kHz
ESS DAC:121dB @ 1kHz
周波数応答20Hz~70kHz20Hz~70kHz
バランス出力
出力レベルNormal:4Vrms
High:6Vrms
AKM DAC:6Vrms
ESS DAC:4Vrms
全高調波歪み + ノイズ0.006% @ 1kHzAKM DAC:0.0004% @ 1kHz
ESS DAC:0.0006% @ 1kHz
クロストーク-144dB @ 1kHzAKM DAC:-144dB @ 1kHz
ESS DAC:-144dB @ 1kHz
SNRNormal:115dB @ 1kHz
High:115dB @ 1kHz
AKM DAC:125dB @ 1kHz
ESS DAC:123dB @ 1kHz
周波数応答20Hz~70kHz20Hz~70kHz

ハード面において、様々な点でバージョンアップがされている事が分かります。

次の章では、変更点の中でも特に注目すべき点をまとめて行こうと思います。

「A&futura SE300」注目すべき点

Astell&Kern初 R-2R DACを搭載

注目すべき点一つ目。

それは「Astell&Kern初 R-2R DACを搭載」した点です。

引用:Astell&Kern A&futura SE300紹介ページ

「R-2R DAC」といえば、「HiBy RS2」「HiBy RS6」「HiBy RS8」といったHiByのRSシリーズや「Cayin N6ii」などのDAPが出てきますが、ついにAstell&Kernも搭載したDAPを発表したという事で、非常に気になる所。

Astell&Kernが搭載した[R-2R DAC]に関しては、「Astell&Kern A&futura SE300紹介ページ」には、下記の様に説明がされていました。

Fully Discrete 24bit R-2R DAC

To ensure the A&futura SE300 audio player better reproduces analog sounds, we set out to combine the DAC and AMP sections for the first time during the initial design phase.

The SE300 comes supplied with an R-2R DAC, instead of a Delta-Sigma DAC that is most commonly used in other audio players. R-2R DAC, also known as Ladder DAC, as it arranges resistors in a ladder form, offers natural yet dynamic Hi-Fi sounds, but it is extremely technical and difficult to execute as it requires complex refined resistor units and hard to manage current controls.
However, despite these technical challenges, after several years for development and a lot of trial and error we have managed to overcome this and create a new analog sound. In the process, we have meticulously selected each and every one of the 96 ultra-precision resistors and finalized our R-2R DAC technology.

SE300 takes us one step closer to realizing analog sound from a digital source and is the result of a long journey taken by Astell&Kern with uncompromising craftsmanship to find the ultimate sound solution.

引用:Astell&Kern A&futura SE300紹介ページ

この説明で非常に気なったのが、

96個の超高精度抵抗を一つ一つ慎重に選択しR-2R DACテクノロジーを完成させた

という一文。

Astell&Kernが初めて搭載する[R-2R DAC]に並々ならぬ力を注ぎこみ、プレミアムラインであるA&futuraのフラグシップ機として作り上げているという事がひしひしと伝わります。

[R-2R DAC]の音質は「ノイズレス」で「非常に暖かみ」があり、そして「音場が広い」のが特徴。

今までのAstell&Kernが作り出す音とは異なった非常に魅力的な音作りがなされているのではと、今から楽しみで仕方が有りません。

Astell&Kern初 Class A/AB アンプモードを搭載

注目点の二つ目。

それは「Astell&Kern初 Class A/AB アンプモードを搭載」している点です。

引用:Astell&Kern A&futura SE300紹介ページ

これは非常に嬉しいポイントです。

「Class A アンプモード」の威力を初めて実感したのが「HiBy R5 Gen 2」。

その時の様子を下記の内容で纏めていました。

また「HiBy R5 Gen2」の魅力を高める要因として存在する、今回HiByとして初搭載となる「Class A アンプモード」。

設定からOn/Offを切り替えることが出来るのですが、Onにすると「あ、変わった」と感じる事ができる機能になっております。

実際にOnにして感じたのが、

●音の厚みが増し、特にボーカルの音が非常に聞こえやすくなった。

●全体的に柔らかく暖かみがある音質に変わった。

の2点。

「Class A アンプモード」機能Offでは「硬く冷たさを感じる音」なのですが、Onにすることで硬さが取れ(角が取れた感じといえばよいでしょうか)、音全体が暖められた感じで、すごくゆったりと音楽を聴けるようになりました。

これはなかなか面白い機能だと感じた次第です。

GWの音フェス ヨドバシカメラ梅田で開催!【視聴した結果の説明有り】のHiByブースの視聴結果より

上記にもあるように、

明らかに音に変化が生まれ音質向上が見られる

という結果は「A&futura SE300」でも得られるのではないでしょうか。

特に、「A&futura SE300」は[R-2R DAC]を搭載した事で、「ノイズレス」で「よりアナログ的な暖かみのある」音質を得る事が出来るのは確か。

[R-2R DAC]と「Class A/AB アンプモード」の組み合わせで、非常に聴きやすい音質を得られると考えると、ユーザーとしては非常にワクワクするポイントの一つになりますね。

「A&futura SE300」気になる点

DAPとしてかなり高額な製品になってしまっている

気になる点。

それは「DAPとしてかなり高額な製品になってしまっている」点でしょう。

現在分かっている価格としては下記。

$1,900(Astell&Kern A&futura SE300紹介ページで紹介されている金額
日本で代理店経由で購入となった場合は、約¥320,000前後になるという事で、かなり高額なDAPになる事は間違いありません。

「R-2R DAC」は正確な抵抗ネットワークの構築が必要で、抵抗の精度やマッチングに非常に厳しい要件があり、設計や製造プロセスが複雑。

そのため、他のDACタイプと比べて製造コストが高くなり、このような金額となってしまったと考えられます。

なので視聴せずに購入は非常にリスキーな金額なため、店頭やイベントで一度聴いてから購入するかは良く検討する方が無難でしょう。

最後に

今回は「A&futura SE300」に関して記事にまとめてみました。

引用:Astell&Kern A&futura SE300紹介ページ

「A&futura SE200」と比べ大幅に性能が向上し、特に音質を向上させるためのハード面の向上が顕著にみられます。

特に

●Astell&Kern初 R-2R DACを搭載
●Astell&Kern初 Class A/AB アンプモードを搭載

といったAstell&Kern初の機能を搭載してより音質向上を追求した製品が出来上がるのではと今から非常に楽しみですね。

しかし、

●DAPとしてかなり高額な製品

になっているため、中々「ポン」と手が出せません。。。

ここは店頭やイベントなどで視聴機を聴く事が出来れば、しっかりと音を聴いてみて、店員さんやイベントの担当者の方に色々とお話を聴きつつ納得が出来れば買うという形にしたほうが損はしないと思いました。

日本での発売は2023年6月。

詳しい情報が出てきたら展開するようにいたします!

以上、Taka(@Taka31599979)でした。

最新情報をチェックしよう!