さらなる静寂へ! SONY ワイヤレスヘッドホン WH-1000XM4 発表

「静寂」

良い音を聴くには、周りの雑音は本当に不要な物です。

本当ならば、静寂の中で自分の好きな音楽を雑音に邪魔されずに聞きたいもの。

ただ、現実はそう甘くはなく、否応なしに雑音が入ってきます。

その雑音(ノイズ)を打ち消す技術として存在するのが「ノイズキャンセリング」。

この技術をずっと開発し続けているSONYが新たなノイズキャンセリングヘッドホンを発表しました。

それが、「WH-1000XM4」となります。

現行の「WH-1000XM3」は、素晴らしい静粛性と音質を持つ、完成度の高いヘッドホンで、非常に人気の製品となっておりますが、その「WH-1000XM3」と比べ、何が進化したのか、比較しながら記事にしていきたいと思います。

目次

1.仕様比較

まずは、現行の「WH-1000XM3」との仕様比較をしてみます。

仕様 WH-1000XM4 WH-1000XM3
型式 密閉, ダイナミック 密閉, ダイナミック
ドライバーユニット 40mm ドーム型(CCAWボイスコイル採用) 40mm ドーム型(CCAWボイスコイル採用)
感度 105dB/mW(有線接続、POWER ON時 1kHzにて)
101dB/mW(有線接続、POWER OFF時 1kHzにて)
104.5dB/mW(有線接続、POWER ON時 1kHzにて)
101dB/mW(有線接続、POWER OFF時 1kHzにて)
マグネット ネオジウム ネオジウム
再生周波数帯域 4 Hz – 40,000 Hz (JEITA) 4 Hz – 40,000 Hz (JEITA)
インピーダンス 40Ω(有線接続、POWER ON時 1 kHzにて)
16Ω(有線接続、POWER OFF時 1 kHzにて)
47Ω(有線接続、POWER ON時 1 kHzにて)
16Ω(有線接続、POWER OFF時 1 kHzにて)
コード長 約1.2m、OFC線、金メッキステレオミニプラグ(ヘッドホンケーブル) 約1.2m、OFC線、金メッキステレオミニプラグ(ヘッドホンケーブル)
コードタイプ 片出し(着脱式) 片出し(着脱式)
入力プラグ 金メッキL型ステレオミニプラグ 金メッキL型ステレオミニプラグ
質量 *2 約 254g 約 255g
電源 DC3.7V : 内蔵充電式リチウムイオン電池 DC3.7V : 内蔵充電式リチウムイオン電池
充電時間 約3時間(フル充電) (1.5AのACアダプター使用時) 約3時間(フル充電) (1.5AのACアダプター使用時)
充電方法 USB充電 USB充電
電池持続時間(連続音声再生時間) 最大30時間(NC ON時)、最大38時間(NC OFF時) 最大30時間(NC ON時)、最大38時間(NC OFF時)
電池持続時間(連続通話時間) 最大24時間(NC ON時)、最大30時間(NC OFF時) 最大24時間(NC ON時)、最大30時間(NC OFF時)
電池持続時間(待受時間) 最大30時間(NC ON時)、最大200時間(NC OFF時) 最大30時間(NC ON時)、最大200時間(NC OFF時)
周波数特性 4Hz-40,000Hz 4Hz-40,000Hz
対応インピーダンス 40Ω(有線接続、POWER ON時 1 kHzにて)
16Ω(有線接続、POWER OFF時 1 kHzにて)
47Ω(有線接続、POWER ON時 1 kHzにて)
16Ω(有線接続、POWER OFF時 1 kHzにて)
音声入力端子 ステレオミニジャック ステレオミニジャック
型式 MEMS MEMS
指向特性 全指向性 全指向性
有効周波数帯域 50Hz-8,000Hz 50Hz-8,000Hz
通信方式 Bluetooth標準規格 Ver.5.0 Bluetooth標準規格 Ver.4.2
出力 Bluetooth標準規格 Power Class1 Bluetooth標準規格 Power Class2
最大通信距離 見通し距離 約10m 見通し距離 約10m
使用周波数帯域 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz) 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz)
対応Bluetoothプロファイル A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)
AVRCP(Audio Video Remote Control Profile)
HFP(Hands-free Profile)
HSP(Headset Profile)
A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)
AVRCP(Audio Video Remote Control Profile)
HFP(Hands-free Profile)
HSP(Headset Profile)
対応コーデック SBC, AAC, LDAC SBC, AAC, aptX, aptX HD, LDAC
対応コンテンツ保護 SCMS-T方式 SCMS-T方式
伝送帯域(A2DP) 20Hz – 20,000Hz(44.1kHzサンプリング時)
20Hz – 40,000Hz(LDAC 96kHzサンプリング、990kbps 時)
20Hz – 20,000Hz(44.1kHzサンプリング時)
20Hz – 40,000Hz(LDAC 96kHzサンプリング、990kbps 時)

※SONY商品サイトの仕様から抜粋(WH-1000XM4WH-1000XM3

赤太文字が現行の「WH-1000XM3」と差分がある所になります。

仕様では、大幅に変化が見られないのですが、「WH-1000XM4」は「WH-1000XM3」と比べ機能で大きく進化しております。

どう変わったのか、次で述べていきます。

2.WH-1000XM4の進化

2.1.その1 ノイズキャンセリング機能の進化

WH-1000XM4」は格段にノイズキャンセリング機能が進化しています。

進化の理由としては、SONYが独自開発した「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」と「BluetoothオーディオSoC」を連係させる事で、QN1の性能を向上させる新アルゴリズムを実現したことに有るとの事。

この新アルゴリズム、すごいのは「毎秒700回以上センシング」を行いリアルタイムでノイズキャンセル処理を適応できるようになっております。

センシング:センサーと呼ばれる感知器などを使用して様々な情報を計測して数値化する技術の事。
つまり、1秒間に700回、その時その時の周りの音の情報を計測して数値化を行い、その数値を元に今いる場所の環境に合うノイズキャンセル処理を行ってより良い静寂性を確保する事を「WH-1000XM4」が行ってくれるようになり、音楽への没入感をより向上させてくれるようになります。

高性能に進化したBluetoothオーディオSoCがソニー独自開発の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」と新たに連係することで、アルゴリズムの進化を実現。音楽信号と騒音信号、ドライバーと耳の間の音響特性を毎秒700回以上センシングし、リアルタイムにノイズキャンセリング処理を適応できるようになりました。従来機と比較し、特に中高域の騒音に対してのキャンセル性能がさらに向上したことで飛行機などの騒音環境下はもちろんのこと、街中やカフェの中など人の声が多い環境でも、より静寂の中で音楽に没入できるようになります。

SONY WH-1000XM4の製品紹介より抜粋

技術の進歩は本当にすごいですね。。。

2.2.その2 新機能の「スピーク・トゥ・チャット」が搭載

WH-1000XM4」は新機能の「スピーク・トゥ・チャット」が搭載されました。

これ、ヘッドホンを付けたまま音楽を聴いている最中に、装着者が会話を行ったときに、「WH-1000XM4」が装着者が会話を始めたと判断し、「音楽の一時停止」を行い「外音取り込みモード」に移行、そのまま会話を行う事が出来るようになります。(凄い)

今まで他の人と会話を行う際に、本体を触って音楽を止め、外音取り込みモードにしていたと思うのですが、「WH-1000XM4」は自動的にしてくれる機能が付いたことで、より気軽に音楽を聴く事が出来るようになりますね。

2.3.その3 ヘッドホンを外すだけで音楽を停止する装着検出機能を搭載

これ、意外と便利かもです。

今までヘッドホンを外す際、バッテリー消費を抑えるためにも、

  1. 音楽を停止する
  2. ヘッドホンを外す

という手順で行っていた事が、①の音楽を停止するという工程を、ヘッドホン自身がやってくれるようになり、音楽停止忘れの防止にもつながり、最終的にはバッテリー消費も抑える事が出来るようになります。

2.4.その4 DSEE Extremeの搭載

CD音源やMP3などの音源をアップスケーリングしてハイレゾ音源に近づける「DSEE Extreme」を搭載されております。

現行の「WH-1000XM3」はヘッドフォン側でアップスケーリングを行う「DSEE HX」が搭載はされておりますが、今回「WH-1000XM4」に搭載された「DSEE Extreme」、AI技術を搭載してリアルタイムに曲のタイプを解析して最適なアップケーリングを施す仕組みとなっており、より高音質で音楽を聴けるようになっております。

WH-1000XM4」がより良い音を提供してくれるようになっているのは、ユーザーとしてはうれしい限りです。

3.残念な事

3.1.対応コーデックが減っている

色々と、進化はしている「WH-1000XM4」。

ただ、1点気になった事があります。

それは対応コーデックの減少です。

WH-1000XM4」は仕様上「aptX」「aptX HD」が省かれております。

最近は、Walkman以外のDAPでも、LDAC対応機種も増えてきているため、省いたのでしょうか。。。

AndroidスマホでLDAC対応していない場合、SBC・AACのコーデックの選択肢しかないのは少しつらいですね。。。

特に今までaptXやaptX HDで音楽を聴いておられた方は気を付ける必要はありそうです。

4.最後に

今回は「WH-1000XM4」に関して記事にしました。

仕様や機能紹介を見る限り、「WH-1000XM3」と比べ格段にバージョンアップがされたヘッドホンになっています。

特に、ノイズキャンセル機能に関しては、より現代に合った機能になっているのではないでしょうか。

静寂の中で、自分の好きな音楽に没頭したい人は、購入されると非常に満足が得られる製品になっているのではないかと思います。

発売日は

2020年9月4日

となっておりますので、今から楽しみですね。

私も発売されたら視聴してみたいと思います。

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この記事を書いた人

ガジェット大好きサラリーマン。 日々無駄に時間を使っていたがこれではダメだと思い一発発起でブログを始める。皆様のお役に立ちたいという気持ちは人一倍強く、どうすればより良い情報を提供できるか日々悪戦苦闘しながらブログを書いています。購入したガジェットや家電など、ブログで紹介していきます。

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