皆様こんにちは、Taka(@Taka31599979)です。
Astell&Kernから新たなDAPが発表されました!!
それは、
「KANN MAX」
※Astell&Kern「KANN MAX」の製品紹介ページより引用
です。
コンパクト&高出力DAPとして非常に人気の有った「KANN ALPHA」の後継で、「KANNシリーズ」の4代目という事でどのような機能向上が見られるか興味を持っている方も大勢おられるのではないでしょうか。
今回はそんな「KANN MAX」に関して、以下の内容
1.「KANN MAX」その性能は?
2.「KANN MAX」注目すべき点
3.「KANN MAX」気になる点
について記事をまとめ皆様に情報を展開していきたいと思います。
今回の記事は、「Astell&Kern」の商品ページから得た情報を元にまとめております。
では、ご覧ください!
「KANN MAX」その性能は?
性能面に関して前モデル「KANN ALPHA」と比較してみましょう。
変更点を赤太文字にして比較してみました。
KANN MAX | KANN ALPHA | |
---|---|---|
製品仕様 | ||
ディスプレイ | 4.1インチ(1280×720) | 4.1インチ(1280×720) |
CPU | Quad-core | Quad-core |
内部ストレージ | 64GB | 64GB |
Wi-Fi | 2.4GHz(802.11 b/g/n) | 2.4GHz(802.11 b/g/n) |
Bluetooth | Ver 5.0 | Ver 5.0 |
対応コーデック | aptX HD , LDAC | AAC , SBC , aptX HD , LDAC |
USB | Type-C(充電&データ転送) | Type-C(充電&データ転送) |
SDカード | microSDカード対応(最大1TB) | microSDカード対応(最大1TB) |
バッテリー | 5,600mAh 3.8V | 5,600mAh 3.8V |
再生時間 | 約13時間(条件有り) | 約14.5時間(条件有り) |
DAC | ES9038Q2M×4(Quad-DAC) | ES9068AS ×2(Dual DAC) |
PCM | 768kHz /32bit | 384kHz /32bit |
DSD | DSD512 | DSD256 |
ヘッドホンアウト | シングルエンド:3.5mm バランス:2.5mm /4.4mm | シングルエンド:3.5mm バランス:2.5mm /4.4mm |
本体材質 | アルミニウム | アルミニウム |
サイズ(H × W × D) | 117 × 68.3 × 23.6(mm) | 117 × 68 × 25(mm) |
重量 | 約305g | 約316g |
価格 | $1,300 | $1,100 |
音声仕様 | ||
シングルエンド出力 | ||
アウトプットパワー | Low:2Vrms Mid:4Vrms High:6Vrms Super:8Vrms | Low:2Vrms Mid:4Vrms High:6Vrms |
全高調波歪み + ノイズ | 0.0003% @ 1kHz | 0.0003% @ 1kHz |
周波数特性 | ±0.023dB (20Hz~20kHz) ±0.035dB (20Hz~70kHz) | ±0.021dB (20Hz~20kHz) ±0.021dB (20Hz~70kHz) |
SN比 | 114dB @ 1kHz | 116dB @ 1kHz |
バランス出力 | ||
アウトプットパワー | Low:4Vrms(無負荷) Mid:8Vrms(無負荷) High:12Vrms(無負荷) Super:15Vrms(無負荷) | Low:4Vrms(無負荷) Mid:8Vrms(無負荷) High:12Vrms(無負荷) |
全高調波歪み + ノイズ | 0.0004% @ 1kHz | 0.0005% @ 1kHz |
周波数特性 | ±0.026dB (20Hz~20kHz) ±0.072dB (20Hz~70kHz) | ±0.024dB (20Hz~20kHz) ±0.155dB (20Hz~70kHz) |
SN比 | 115dB @ 1kHz | 117dB @ 1kHz |
※上記、Astell&Kern「KANN MAX」と「KANN ALPHA」の仕様より引用しています。
比較形式で見ると、結構変わっている事がわかります。
次の章では、変更点の中でも特に注目すべき点をまとめて行こうと思います。
「KANN MAX」注目すべき点
4段階のゲイン調整&15Vrmsの高出力対応
注目点の一つ目。
それは「4段階のゲイン調整が可能になりSuperモード時に15Vrmsという高出力に対応した」という点です。
DAPでここまで高出力なものは見当たりません。
あの「FiiO M17」ですら、下記
仕様 | Vrms |
1.5W @16Ω | 4.8Vrms |
3W @32Ω | 9.7Vrms |
500mW @300Ω | 12Vrms |
※Vrmsは「√(W × Ω)」で算出
と最高出力でも12Vrmsなので「KANN MAX」の化け物っぷりが分かります。
ここまで出力が高いと、鳴らしにくいハイインピーダンスのヘッドフォンも余裕で鳴らすことができるのは、ユーザーとしては嬉しい限りですね。
≫安くて高出力なアンプとDAPを求め、出力と単位(Vrms、mW@Ω)について調べてみた
DAC変更&クアッド化
注目点の二つ目。
それは「搭載されているDACが変更されクアッド化した事」です。
DACに関しては
上記の通り変更され、「ES9038Q2M」が4つ構成された形に変わりました。
DACの構成は下記の通り。
※Astell&Kern「KANN MAX」の製品紹介ページより引用
QuadDACの利点として、Astell&Kern「KANN MAX」の製品紹介ページには下記の様に記載されていました。
By applying Quad DACs, one DAC can be fully allocated to one channel, so the depth and realism of the sound source can be expressed to the fullest.
訳:クアッドDACを適用することで、1つのDACを1つのチャンネルに完全に割り当てることができるため、音源の奥行きとリアリズムを最大限に表現できます。
「KANN ALPHA」と比べより深くより臨場感を与えてくれる音質となるという事でしょうか。
これがあらゆるイヤホンやヘッドフォンで享受できるのは、ユーザーとして嬉しい限りですね。
新開発「TERATON ALPHA」搭載
注目点の三つ目。
それは、Astell&Kernが開発した「TERATON ALPHA(テラトン・アルファ)」という統合回路が搭載された事です。
※Astell&Kern「KANN MAX」の製品紹介ページより引用
この統合回路「TERATON ALPHA」、
と、DAPで良い音を再生させるために作られたソリューションになっており、これが搭載される事で「KANN ALPHA」とどう変わったのか非常に気になりますね。
仕様で分かる事といえば、「KANN ALPHA」と比べよりコンパクト&高性能(QuadDAC化や高出力化)になったのにも関わらず、下記の通り
●KANN MAX:約13時間
●KANN ALPHA:約14.5時間
差:1.5時間
再生時間の減少が少ない(差が1.5時間)こと。
普通ならもっと差が生まれても良いと思いますが、これだけの差に収まったのも今回新開発した統合回路「TERATON ALPHA」のおかげなのではと感じました。
「KANN MAX」気になる点
Bluetoothの対応コーデックが「aptX HD」と「LDAC」のみであること。
仕様を見て気になった点。
それはBluetoothの対応コーデックが「aptX HD」と「LDAC」のみである事。
これは非常に残念ですね。。。
完全ワイヤレスイヤホンを利用している人は使えない機種が出てきそうなので気を付ける必要がありそうです。
この潔さは「有線」で「KANN MAX」の性能を存分に堪能してほしいというメーカーの意図があるかもしれません。
このコーデックの対応は変わるかもしれませんので、注視していきたいと思います。
最後に
今回は「KANN MAX」に関して記事にまとめてみました。
※Astell&Kern「KANN MAX」の製品紹介ページより引用
「KANN ALPHA」と比べ、
●4段階のゲイン調整が可能で最大15Vrmsの高出力対応、あらゆるイヤホン・ヘッドフォンで心置きなく音楽を聴く事が可能
●QuadDAC搭載で、より深くより臨場感を与えてくれる音質に
といった機能向上が見られる製品に仕上がっている事が分かりました。
特に「最大15Vrmsの出力」のインパクトが凄すぎですね。
据え置き型のヘッドフォンアンプでしかドライブが難しいようなヘッドフォンも「KANN MAX」なら可能で、外でも音楽が聴けるというのが凄いです。
日本での発売は、来週5月28日。
非常に楽しみですね。
もし、購入されたという方がいらっしゃいましたら、コメント頂ければ幸いです。
それでは、失礼します。