皆様こんにちは、Taka(@Taka31599979)です。
7月2日・3日、ヨドバシカメラマルチメディア梅田で開催された「音フェス2022」。
そこで、日本初として視聴機が展示されたDAP
「HiBy RS2」
※HiBy RS2 商品紹介ページより引用
に関してのご紹介したいと思います。
視聴会でも詳しい仕様は不明だった事もあり、色々とベールに包まれていた「HiBy RS2」。
詳しい仕様などが「HiBy」に展開されていましたので、今回は仕様などを見て分かった下記の内容を記事にまとめてみました。
・「HiBy RS2」とはどんな製品?仕様面
・「HiBy RS2」とはどんな製品?注目すべき4点
・「HiBy RS2」とはどんな製品?残念な点
※HiByのHP「HiBy RS2」紹介ページからから情報を得ております。
それでは、最後までお付き合いくださいませ。
「HiBy RS2」とはどんな製品?仕様面
「HiBy RS2」の仕様は下記。
HiBy RS2 | |
---|---|
製品仕様 | |
OS | HiByOS PureAudio バージョン |
CPU | X1000E |
DAC | Darwin R2R Architecture |
PCM | 384kHz / 32bit |
DSD | DSD256 |
USB | USB 2.0 |
バッテリー | 3500mAh |
再生時間 | 約10時間 |
スタンバイ時間 | 約40日 |
ディスプレイ | 2.45 インチ(480 × 360) |
外部ストレージ | Micro SDカード(Max 2TB) × 2スロット |
本体材質 | Aluminium alloy |
サイズ(縦 × 横 × 厚) | 90.3 × 64.8 × 18.8(mm) |
重量 | 158g |
音声仕様 | |||
3.5mm PO @32Ω | 4.4mm PO @32Ω | 3.5mm LO @10K | |
周波数応答(+/-1dB) | 20Hz~20kHz | 20Hz~20kHz | 20Hz~20kHz |
出力電圧 | 2Vrms | 3.2Vrms | 2Vrms |
最大出力電力 | 125mW | 320mW | – |
定格出力(THD < 1%) | 125mW | 225mW | – |
クロストーク除去 | 63dB | 82dB | 82dB |
S/N比 | 118dB | 117dB | 116dB |
ダイナミックレンジ | 82 | 82 | – |
THD+ノイズ | 0.006% | 0.006% | 0.006% |
出力インピーダンス | 0.47Ω | 0.94Ω | 10K |
色々と、目を惹く所が多い製品となっております。
特に気になった点に関して、次の章で述べていきたいと思います。
「HiBy RS2」とはどんな製品?注目すべき4点
オーディオに特化した「HiBy OS PureAudio バージョン」を搭載
注目すべき点の一つ目。
「HiBy RS2」に搭載されているOSが、オーディオに特化した「HiBy OS PureAudio バージョン」である事です。
OSをオーディオに特化する事で「システムの処理がオーディオの処理に集中する事が可能」になるので、ノイズが少ない非常にクリアな音を出力する事が可能になります。
「iBasso Audio」の「Mango OS」が、良い例ですね。
ただ、オーディオ特化型OS「HiBy OS PureAudio バージョン」。
本当に音楽再生を楽しむためのOSとなっているので、「Android OS」の様に「好きなアプリをインストール」したり「ストリーミング再生」をしたりなどは全くできません。
それでも、オーディオ特化型OS「HiBy OS PureAudio バージョン」を搭載したのは、以前視聴会でお伺いした
があるのだと、商品紹介ページを読んでいて感じました。
Darwin オーディオアーキテクチャを搭載
注目すべき点の二つ目。
「HiBy RS2」は「Darwin オーディオアーキテクチャを搭載」している事です。
と思われる方もいらしゃるかと思いますが、概要は下記。
ダーウィン・アーキテクチャー
ダーウィン・アーキテクチャーは、HiByが自社で開発した独自のデジタル信号処理アーキテクチャーです。従来のR2Rアーキテクチャーを飛躍的に進化させ、抵抗器ラダーによる直線性の補正をはじめ、リニアFIRフィルター、非線形高調波制御、オーバーサンプリング/NOSの切り替え、DSDバイパスなどの高度な機能をポータブル機器で初めて搭載しました。回路の入り口から出口までのフレキシブルなアーキテクチャーは、将来のアップグレードの可能性を広げ、無限の進化をもたらします。
簡単に要約すると
R-2R DACを搭載するためにHiBy社が開発した独自のデジタル信号のアーキテクチャで、ポータブル機器ではレベルの高い機能を搭載して将来の拡張性も約束する。
という感じでしょうか。
「HiBy RS6」で搭載されていた「256タップの調整可能なFIRフィルター」や「OS/NOSモード切替」といった機能も「HiBy RS2」に搭載し、「HiBy RS6」も顔負けの性能を誇る機器に仕上がっているのは、すごいの一言ですね。
デュアルカードスロット搭載
注目すべき点の三つ目。
「HiBy RS2」は「カードスロットをデュアルで搭載」している事です。
両スロットとも2TBまでのMicro SDカードを認識するので、合わせて4TBというとてつもないサイズに。
音楽ファイルを大量に持っている方でも、容量を気にせず好きな音楽を持ち運ぶことが可能になります。
しかし、市販されているMicro SDカードは最大が1TBで、価格も15,000円と高価なので、フルフルで4TBの音楽データを持ち運べるようになるのはまだまだ先になりそう。。。
ただ2スロット有るので、余ったMicro SDカードをもう一つのスロットに指して保存容量を容易に増やせるという点では、2スロット機構の利点ですね。
充電解除モード搭載
注目すべき点の四つ目。
「HiBy RS2」は「充電解除モード」を搭載している事です。
と思われる方もいらしゃるかと思います。
私も、このモードは一体どのような効果をもたらすのか最初分からなかったのですが、上記の画像に「HiBy RS2」の本体上部にあるスイッチを左側に入れると、「充電解除モード」になり、このモードにすることで、
・USB DACモードで起動している時に、スマートフォンなどの端末からの充電を行わない状態にする(HiBy RS2本体のバッテリーで駆動)
・外部からの充電によるノイズをカットする事で音質への影響を抑える
という事が実現が可能になっているという事のようです。
これは、今までにない仕組みで、音質にどう影響するか非常に楽しみですね。
「HiBy RS2」とはどんな製品?残念な点
注目する点も多いですが、「HiBy RS2」には残念な点があります。
それは、
●ストリーミング再生は非対応
●BluetoothやWiFiといった無線通信には非対応
であるという事です。
上記2つが非対応だとどういう事が起こるのか。
それは「スマートフォン」や「Android DAP」で普通に出来ていた
なぜ、そういった機能を省いたのか、以前「HiBy RS2」の視聴会にて飯田ピアノの担当者の方から伺ったのですが、
●ストリーミングや無線の機能はスマートフォンにはどうやっても勝てない
●それならば、その機能を省き、浮いたコストを良い音にするための機能に使う
という考えがHiByにはあって、「HiBy RS2」を作るにあたり下記点に重きを置いたという事です。
・「HiBy RS2」では自分で取り込んだ音楽のみをいい音で聴いてもらうように設計
・ワイヤレスではなく有線でいい音を堪能してもらう為、Bluetoothも排除
「徹底的に音にこだわり、そして何年も使ってもらえる端末」という思想のもとに作られた「HiBy RS2」。
省かれたのは仕方ないかなと思ったりもしますが。。。やはり残念で仕方ないですね。
まとめ:「HiBy RS2」純粋に音楽を楽しみたい方向けの製品
今回は「HiBy RS2」に関しまして、記事にまとめました。
コンパクトなボディに「いい音をユーザーに届ける」為、徹底的に音質向上にコストをかけた製品。
「音質向上にコストをかけた」事で、「ストリーミング再生ができない」や「完全ワイヤレスイヤホンが使用できない」など不便な点はありますが、純粋に音楽をいい音で楽しめる製品に仕上がっているのではないでしょうか。
発売予定日は2022年9月上旬。
日本での発売はまだ展開されていないので、今後発表が待たれますね。
それでは、失礼します。