昨年、iBasso Audioが全世界200台限定ではありながらも世に出した、
「iBasso DX220Max」
あの「姿」「形」そして「重さ」に度肝を抜かれたのは懐かしい記憶です(笑)
なにより、そのサイズ感を忘れさせてくれるようなクリアな「音質」は今だに忘れる事のないもので、所有されている方がうらやましく感じるそんな一台でした。
そして、「iBasso DX220Max」の意志を継いだiBassoの新たなフラグシップDAPが2021年1月29日発売になります。
それが、
「iBasso DX300」
です。
「デュアルバッテリー設計」「デュアルOS」「クアッドDAC」といった他メーカーDAPではお目にかからない新しい機能が盛り込まれたDAPで、商品説明を見ているだけでもなんだかワクワクする内容になっています。
今日は、「iBasso DX300」について、現在発表されている内容に関して記事にして行きたいと思います。
1.仕様について
仕様に関して、MUSIN様サイトに展開されている情報をまとめてみました。
iBasso DX300 | |
---|---|
ディスプレイ | 6.5inch(2340 x 1080) |
SoC | Snapdragon 660 |
CPU周波数 | 2.2GHz |
ネットワーク | Wi-Fi(2.4/5GHz) 2×2 MIMO |
Bluetooth | 5.0 |
USB | 3.1 (Type-C) |
OS | Android 9.0 / 第五世代 Mango OS |
RAM | 6GB |
内部ストレージ | 128GB |
SDカード | micro SD(最大2TB) |
バッテリー | デジタルセクション用 4,000mAh / アンプセクション用 2,000mAh |
再生時間 | 約15時間(最大) |
充電時間 | 約2.5時間 |
DAC | CS43198 x 4 |
ヘッドホン 出力 | ステレオミニ:3.5mm バランス:2.5mm / 4.4mm |
ライン出力 | ステレオミニ:3.5mm バランス:2.5mm / 4.4mm |
アウトプットパワー(32Ω) | ステレオミニ:350mW バランス:1240mW |
アウトプットパワー(300Ω) | ステレオミニ:34mW バランス:168mW |
本体色 | ブラック / ブルー |
サイズ(H × W × D) | 162×77×17(mm) |
重量 | 300g |
価格 | ¥147,400(予想) |
赤太文字が「iBasso DX300」の特筆する機能になります。
2.iBasso DX300 の目を引く性能
2.1.6.5インチ(2340 x 1080)ディスプレイ
マルティメディアDAPは、音楽だけでなく映像も良い音&美しい画面で視聴したいもの。
iBasso DX300は、ディスプレイサイズがなんと「6.5インチ」で解像度が「2340 x 1080」と「iPhone 12 ProMAX」にも挑戦できる画面サイズと解像度を持っています。
これほど大きいと映像面でもかなりインパクトを与える性能になっているのではと考えられますね。
ライブの映像やPV等、良い音と良い映像で視聴できるのは、所持欲(持っていて良かった)を感じる事が出来る、そんな製品になっています。
2.2.2×2 MIMO 規格を採用
MIMO (multiple-input and multiple-output、マイモ)とは、無線通信において、送信機と受信機の双方で複数のアンテナを使い、通信品質を向上させることをいう。
スマートアンテナ技術の一つ。
なお、”input” および “output” との言い方はアンテナを装備した機器を基準とするのではなく、信号を伝送する無線伝送路を基準としている
(伝送路から見て入力となる送信側が “input”、伝送路から見て出力となる受信側が “output” となる)。帯域幅や送信出力を強化しなくともデータのスループットやリンクできる距離を劇的に改善するということで、無線通信業界で注目されているテクノロジーである。
周波数帯域の利用効率が高く(帯域幅1ヘルツ当たりのビットレートが高くなる)、リンクの信頼性または多様性を高めている(フェージングを低減)。
以上からMIMOは、IEEE 802.11n (Wifi)、4G、3GPP Long Term Evolution、WiMAX、HSPA+といった最近の無線通信規格の重要な一部となっている。
MIMOに関する説明を上記に記載しました。
このMIMO規格を採用する事で、「通信品質を向上」し「Wi-Fi通信の安定性を高めている」と言う事です。
「iBasso DX160」はWi-Fi接続面で、安定性が低いといった記事を見かけた事が有りますが、この規格を採用する事で、かなり強化されたのではないかと考えられます。
マルティメディアDAPでは無線の安定性はかなり重要ですので、この強化はユーザーとしては嬉しい内容になります。
2.3.デュアルOS採用
「iBasso DX300」では「Android 9.0」と「Mango OS」の「デュアルOS」構成になっています。
そして恐らくですが、「iBasso DX220Max」と同様、再起動時に「Mango OS」で起動させる事が可能になっているのではと考えられます。
マルティメディア用のOSとして「Andoroid」を、そして音楽再生専用OSとして「Mango OS」を起動し使い分ける仕様ですね。
「iBasso DX220Max」で試してみたのですが、「Mango OS」で聴く音楽はノイズが全く聞こえず、まさに静寂の中で音楽を聴く感じでした
本当にこの構成は音楽好きには堪らない仕様です。
デュアルOSに関する情報を知りたい場合は、今すぐ「色々凄かった! DX220 Max 実機見てきました」を確認!
2.4.デュアルバッテリー設計
「iBasso DX300」は、
「SoCやDACといったデジタル処理を行うのに必要な電力を供給するための電源」
と
「アンプ処理を行うために必要な電源を供給するための電源」
の供給先を分けた設計になっています。
分ける事で、ノイズの原因や電力不足に伴う音質低下を防ぎ、高音質を実現する事が可能になります。
またデュアルバッテリー設計により、それぞれのバッテリーから安定して電力を供給する事が可能になるので、ノイズの少ないピュアな音になります。
2.5.クアッドDAC
今のDAPは「デュアルDAC」が主流ですが、「iBasso DX300」はなんと。。。
「クアッドDAC」(※クアッド = 4)
と4つのDACを積む構成を取ってきました。
中々インパクトが有ります。
MUSIN様の「iBasso DX300」の説明では
DX300はCirrus Logic製フラグシップDAC、「CS43198 QFN」を内部に4つ搭載する「Quad DACデザイン」を採用しました。
搭載される4つのDACチップは合計で8つのチャンネルを形成し、1チャンネルごとに独立したLPFを経て、フルバランス回路を構築するために[L+, L-, R+, R-]の各チャンネルに並列接続されています。
この構造を採用することで、DACチップ毎の製造プロセスや外部環境を由来とする個体毎の歪みを効果的に抑制することに成功。これまでの限界を超えた音の密度と解像感をDX300にもたらします。
となっており、歪の抑制と解像度の向上に関して記載されております。
実際に音を聴いて見ないと、ここは何とも言えない所ですが、DACを4つ搭載する事でどう音が変化しているのか、非常に気になる所です。
2.6.出力レベル
独立したバッテリーから安定した電源供給が行われる為、
・アウトプットパワー(32Ω)ステレオミニ:350mW バランス:1240mW
・アウトプットパワー(300Ω)ステレオミニ:34mW バランス:168mW
と高出力が実現されています。
iBasso DXシリーズのフラグシップ機として名に恥じない性能を持った機器になっています。
※私が持っているイヤホンでは、ここまでのパワーを生かし切る事は出来ないのですが。。。
2.7.アンプモジュール対応
「iBasso DX300」は、アンプモジュールが交換可能な仕様になっています。
なのでアンプのバージョンアップも容易に可能で、長く使える製品になっております。
※交換可能なモジュールってかなりユーザーにとっては嬉しい機能なのですが、他のメーカーもやってくれないですかね。。。耐久性などの問題は出てきそうですが。
3.最後に
今回は、2021年1月29日に発売される、「iBasso DX300」に関して記事にまとめました。
「デュアルバッテリー設計」×「デュアルOS」×「クアッドDAC」
と、他メーカーのDAPには無い構成で作り上げた機種になっており、かなり気になる存在です。
もし試聴機がどこかのShopに展示される事が有るならば、音を聴いて見たいですね。
その機会が有ったら、実際に視聴してその結果をまたブログに上げたいと思います。
視聴は良いから購入をと考えられている方は、1月22日(金)から予約も開始されておりますのでお早目の予約を!
※eイヤホン様のYouTubeも展開しておきますので、ご確認を