こんにちは、Takaです。
Astell&Kernから新しいフラグシップ機「A&ultima SP2000T」が発売されます。
Astell&Kernの新フラグシップ機と言う事で、待ち望んでいる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今年の8月7日に私のブログでも記事を載せましたが、その時は情報も少なく仕様もほとんど展開はされていませんでしたが、発売に向けて価格や詳しい仕様も展開されましたので、今回は
1.仕様(A&ultima SP2000との比較)
2.「A&ultima SP2000T」の魅力は何か
3.「A&ultima SP2000T」の残念な点
の3点を記事にまとめました。
10月15日発売にあたって、購入を検討されている方に、私なりの言葉で「A&ultima SP2000T」の魅力などをお伝えできればと考えています。
では、ご覧くださいませ。
仕様(A&ultima SP2000との比較)
Astell&Kernの商品紹介ページに上がっている、仕様をまとめました。
「A&ultima SP2000」と比較するような形で表にしておりますのでご確認下さい。
※注目すべきところは赤太文字にしております。
A&ultima SP2000T | A&ultima SP2000 | |
---|---|---|
DAC | ESS ES9068AS × 4 | AKM AK4499EQ ×2 |
真空管 | KORG Nutube 6P1 | – |
出力端子 | アンバランス:3.5mm バランス:2.5mm バランス:4.4mm | アンバランス:3.5mm バランス:2.5mm |
内蔵ディスク | 256GB | 512GB |
拡張スロット | 1TB | 1TB |
サンプリングレート | PCM:8~384kHz DSD:DSD512 | PCM:8~768kHz DSD:DSD512 |
量子化ビット数 | 8~32bit | 8~32bit |
ギャップレス再生 | ○ | ○ |
アウトプットレベル | アンバランス:3.0Vrms バランス:6.0Vrms | アンバランス:3.0Vrms バランス:6.0Vrms |
S/N比 | アンバランス:121dB(@1kHz) バランス:123dB(@1kHz) | アンバランス:124dB(@1kHz) バランス:125dB(@1kHz) |
THD+N | アンバランス 0.0003%(@1kHz) バランス 0.0003%(@1kHz) | アンバランス 0.0005%(@1kHz) バランス 0.0004%(@1kHz) |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4 / 5GHz) | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4 / 5GHz) |
Bluetooth | Ver5.0 | Ver4.1 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX HD / LDAC | SBC / aptX HD |
バッテリー容量 | 4,200mAh / 3.8V | 3,700mAh / 3.8V |
ディスプレイ | 5.0型 TFTカラーLED(1920 × 1080) | 5.0型 TFTカラーLED(1280 × 720) |
サイズ(W×H×D) | 約78.1× 約141× 約17.5(mm) | 約76.3× 約132× 約15.7(mm) |
カラー | Onyx Black | Stainless Steel / Copper / Onyx Black / Vegas Gold |
素材 | アルミニウム | Stainless Steel / Copper |
重量 | 約309g | Stainless Steel : 約410.8g Copper : 約432.4g |
価格 | ¥329,980(税込)(2021年10月15日発売) | Stainless Steel : ¥386,980(税込) Copper : ¥386,980(税込) |
「A&ultima SP2000T」の魅力は何か
魅力その1(真空管アンプ搭載)
一番目の魅力は真空管アンプが搭載されている事でしょう。
搭載されている真空管アンプはデュアルトライオード真空管「KORG Nutube」。
寿命は約30,000時間と長く、一日2時間使用した場合は、40年以上使える計算になります。
またこの真空管アンプ、「A&ultima SP2000T」の出力端子(2.5mm /3.5mm /4.4mm)全てに対応していると言う事。
アンバランスケーブル&バランスケーブル、どのイヤホンでも真空管アンプの音を楽しめる事が出来るのが魅力です。
魅力その2(次世代アンプテクノロジー「トリプルアンプシステム」搭載)
2番目の魅力は、トリプルアンプシステムが搭載されている事でしょう。
トリプルアンプシステムは、通常の「OP-AMP(オペアンプ)」、今回目玉の「TUBE-AMP(真空管アンプ)」、その2つのアンプを掛け合わせた「HYBRID-AMP(ハイブリッドアンプ)」を切り替える事が出来るシステムです。
「この音楽にはこのモード」といった形で、アンプの音色特性を最大限に活用できるシステムなので、より音楽を楽しく聴く事が出来る様になります。
これは、異なるアンプを搭載する「A&ultima SP2000T」だから出来る魅力の一つに間違いはないですね。
魅力その3(ノイズを押さえる内部構造)
3番目の魅力は、「ノイズを抑える内部構造」になっていると言う事でしょう。
特に目を惹いた構造としては、「磁器極性を利用した分離構造」です。
これ、リニアモーターカーの様に真空管アンプの基盤を宙に浮かす事で、真空管アンプ自体から発生する機械的な衝撃や振動を軽減させる仕組みになっています。
これは中々面白い構造ですね。
少しでも良い音をユーザーに届けるべく、こういった新たな仕組みを導入させて製品化させるAstell&Kernには脱帽です。
魅力その4(クアッドDAC構成)
4番目の魅力は、Astell&Kern初のクアッドDAC構成になっている事でしょう。
クアッドDAC構成DAPで思い出すのはiBasso Audioの「DX300」ですが、「DX300」は「シーラスロジック製 CS43198」、「A&ultima SP2000T」は「ESS製 ES9068AS」と全く異なる為、音質でも随分雰囲気は変わると考えられます。
1チャンネルを2つのDACでデコードを行う事で、より解像度の高い音が出来るのではないかと考えられるので、非常に楽しみです。
「A&ultima SP2000T」の残念な点
残念な点その1(内蔵ディスクの容量が減少)
「A&ultima SP2000T」は256GBと、「A&ultima SP2000」の512GBと比べ半減しております。
これはかなり残念ですね。
512GB有れば改めてmicroSDを買う必要もないと思うので、新たなフラグシップ機となるならば内蔵ディスクの容量は減らしてほしくは無かったです。
今回新しい機能が数多く搭載されている事で、少しでもコスト削減を行うための影響がここに来ているのでしょうか。。。
残念な点その2(バッテリー容量が微増でとどまっている)
内蔵バッテリーですが「A&ultima SP2000T」は4,200mAhとなっております。
「A&ultima SP2000」は3,700mAhなので、500mAhしか増加しておりません。
「A&ultima SP2000T」は真空管アンプを搭載しているので、500mAhの増加は少し心もとないかなと思いました。
真空管アンプ搭載で、筐体容量がカツカツになり、バッテリー容量も500mAh分しか増やせなかったのかもしれませんが。。。
まとめ:「A&ultima SP2000T」はAstell&Kernの目指す音作りを体現した渾身の作品です。
Astell&Kernの渾身の作品である「A&ultima SP2000T」を語る上で外せないのが、
・真空管アンプ搭載
・次世代アンプテクノロジー「トリプルアンプシステム」搭載
でしょう。
通常の「オペアンプ」と今回搭載した「真空管アンプ」、そしてその2つをミックスさせた「ハイブリッドアンプ」、この3つのアンプを切り替えて音楽を楽しめる事が出来るのは、
Astell&Kernの技術力の賜物ですね。
少々残念な部分も有りますが、音質に関しては妥協が無い為、差し引いても十分プラスになると考えられます。
非常にレベルの高い音を聴かせてくれる「A&ultimaシリーズ」の新フラグシップモデル「A&ultima SP2000T」がどんな音になっているのか、非常に楽しみですね!
発売日を楽しみにまちましょう!!
今回は以上になります。