皆様こんにちは、Taka(@Taka31599979)です。
完全ワイヤレスイヤホン市場は、ここ数年で急速に進化しました。
ノイズキャンセリングや高音質コーデック、装着感の向上など、どのメーカーも高性能モデルを次々と投入しています。
そんな中、今回は「HA-FW5000T-T」をご紹介。

「音そのもの」に徹底的にこだわり続けているメーカー「JVC Victor(ビクター)」の象徴とも言える「WOODシリーズ」を完全ワイヤレス化したフラッグシップモデルとなります。
最大の特徴は、木製振動板(ウッドドーム)を採用している点。
「木のイヤホンって本当に違いが分かるの?」
購入前は正直、半信半疑でした。
しかし実際に使ってみると、
イヤホンに仕上がっています。
この記事では、
・HA-FW5000T-Tの特徴やスペック
・実際に使って感じた音質・装着感・使い勝手
・どんな人におすすめできるか
を、購入検討中の方目線で詳しくレビュー。
記事を書いている私が、実際に使用した内容となっていますので、記事の信頼性の担保につながるかと思います。
それではご覧ください!
HA-FW5000T-Tの概要・特徴
製品概要
「HA-FW5000T-T」は、Victor社が展開するWOODシリーズの本格完全ワイヤレスイヤホン。
愛称は「WOOD master(ウッドマスター)」。

有線モデルで培った「木の音」を完全ワイヤレスでも妥協なく再現することを目指した一台となっています。

価格も完全ワイヤレスの中でもハイエンドクラス。
その分、音質重視派に刺さる仕様が詰め込まれています。
主なスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ドライバー | 10mm ハイブリッドWOODドライバー |
| Bluetooth | Ver. 6.0 |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
| ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング対応 |
| 外音取り込み | 対応 |
| 電池持続時間(ノイズキャンセリングOFF) | イヤホン:最大10.5時間 充電ケース:最大21時間(計:最大31.5時間) |
| 電池持続時間(ノイズキャンセリングON) | イヤホン:最大7時間 充電ケース:最大14時間(計:最大21時間) |
| 防塵防水性能 | IP55 |
| 充電 | USB-C、ワイヤレス充電 |
| 重量 | イヤホン(片耳):約6.5g、充電ケース:約53.7g |
| 付属イヤーピース | XS / S / M / L |
| 保障期間 | 3年 |
| カラー展開 | サンバーストブラウン、ピアノブラック |
注目すべきはやはり、10mmのハイブリッドWOODドライバーとLDAC対応。
Bluetoothイヤホンでありながら音質面では妥協を感じさせません。
後、保証期間が3年にも注目。
良い製品を長く使えるのも、ユーザーにとっては非常にうれしいポイントです。
ウッド振動板とは?
Victor社のWOODシリーズ最大の特徴が、木材を加工した振動板。
一般的なイヤホンは、金属や樹脂製の振動板を使用しますが、木は余分な共振を自然に抑え、音の立ち上がりがなめらかになる特性があります。
その結果、
といった、長時間でも聴き疲れしにくい音を実現しています。
また、今回搭載しているWOODドライバーは「パルプ」と「アフリカンローズウッド」を混ぜた新開発のハイブリットドライバー。
Victor社独自技術の「木」の振動版を大きく進化させ、より美しく艶やかな音を聴かせてくれます。
HA-FW5000T-T 実機レビュー
外観・デザイン
まずケースとイヤホン本体ですが、全体的に落ち着いた大人向けデザインです。

今回紹介する本体カラーのサンバーストブラウンは、ギータ柄をモチーフにしており非常に艶やか。

またイヤホンの軸の部分はゴールドで、木目調のハウジングと相まって耳元を華やかに飾ってくれます。

イヤホン本体の表面と裏面は下記の通り。

ハウジング部分がとにかく艶々で質感も高く、ケースを開けた時からワクワクが止まらない見た目になっています。

また「HA-FW5000T-T」のハウジングは、傷がついても時間の経過とともに目立たなくなる自己修復塗装を採用。
取扱いに慎重になり過ぎず、普段使いができるのもうれしいポイントです。
ケースの表面はシボ加工され、まるでギターケースのような見た目に。

円形のケースは手の収まりもよく、シボ加工により滑りにくい表面をしているので、取り出すときにも便利です。
充電は、「Type-Cによる充電」と「ワイヤレス充電」に対応。

Qi充電器に置くだけで充電が可能なので、充電忘れによるストレスも軽減できます。
装着感・フィット感
装着感は非常に良好。
「HA-FW5000T-T」のハウジングは大きく厚みもあるのですが、想像以上に耳への収まりが良いです。

その装着感に貢献しているのが、「ハウジング形状」と「付属のイヤピース」。

ハウジング内側が丘になっており、この膨らんだ部分が耳穴にうまくはまり、収まりの良さと安定感を生んでいます。
付属のイヤーピースはまだ発売されたばかりのイヤピース「スパイラルドットPro SF」。

耳穴にフィットしやすい楕円形を採用して装着感が向上、ストレスの少ない装着感を実現しています。
使用している素材は柔らかいシリコン素材。
心地よいフィット感と高い遮音性を確保、長時間使用しても耳が痛くなりにくく「音楽に集中できる装着感」となっています。
サイズも「S/MS/M/ML/L」の5種類が付属。

自分の耳穴に合うサイズも見つけやすいのもGoodです。
音質レビュー(最重要ポイント)
全体の音傾向
一言で表すなら、
ドンシャリ系ではなく、全帯域がバランスよく自然につながる印象です。
低音
低音は量感を強調するタイプではありません。
しかし、下記点が非常に優秀。
EDMやロックなどの重低音ゴリゴリ系よりも、ジャズ・ロック・アコースティックとの相性が抜群で、非常に心地よい音が響いてくれます。
中音域
このイヤホンの最大の魅力が中音域。
ボーカルが近すぎず遠すぎず、生々しさと温かみを両立しています。
男性ボーカルの厚みや女性ボーカルの伸びやかさ、どちらも非常に自然。
楽器とボーカルの分離も良く、混濁しない点が好印象です。
高音域
高音は「伸びるけど刺さらない音」。
シンバルやストリングスの余韻が美しく、耳に刺さる不快感がありません。
耳に刺さらないため長時間リスニングでも疲れにくく、音楽をじっくり楽しみたい人向けのチューニングとなっています。
ノイズキャンセリング性能
ノイズキャンセリング性能の長所・短所は下記の通り。
ノイズキャンセリング性能は、製品紹介にある「世界最高クラス」とまではいきませんが十分実用的で、音質への影響が少ない点は好印象です。
ただ、ANC ON時はホワイトノイズが大きくなるのがマイナス。
静かな曲を聴いていると、「サー」っという音が気になるのが非常に残念です。
操作性・アプリ
タッチ操作は直感的で、タッチ面も広く誤操作も少なめ。

タッチも認識されないという事もなく、快適に利用が可能です。
専用アプリでは、下記操作が可能。
特にイコライザーが豊富で、標準の良くある設定以外にビクタースタジオエンジニア5名によってチューニングした「PROFESSIONAL」項目があるのが特徴です。

ビクタースタジオエンジニアが設定した「PROFESSIONAL」。
この設定内容が非常に素晴らしく、「HA-FW5000T-T」の性能を最大限に生かした音質となっていて、設定するだけでも十分満足できる音質を体感できます。
また「CUSTOM」では、自分好みの音作りを楽しめるのも、音質重視派には嬉しいポイント。

ただ、イコライザーは今までに使った事のないような設定方法となっているので、使い慣れるのにはちょっと時間はかかりそうです。
HA-FW5000T-Tをおすすめできる人
「HA-FW5000T-T」は以下に当てはまる方には強くおすすめできます。
逆に、下記に当てはまる人は、他製品を選んだ方が満足できるかもしれません。
EDMやロックなどを普段から良く聴く人は、物足りなさを感じるかも。
あと、ノイズキャンセル機能も物足りなく、有効にするとホワイトノイズが大きくなるので、気になる人にはあまりお勧めはできません。
まとめ|「音楽を聴く喜び」を思い出させてくれるTWS
「HA-FW5000T-T」は、下記点において、他の完全ワイヤレスとは明確な違いがあります。
新開発の「ハイブリッドWOODドライバー」による木製振動板ならではの自然な音や、長時間でも疲れにくいチューニングとなっており、音楽とじっくり向き合える一台になっています。
価格は決して安くありませんが、「いい音で音楽を楽しみたい」という方には、十分にその価値があるイヤホンだと感じました。
完全ワイヤレスでも、妥協しない音質を求めるなら「HA-FW5000T-T」は有力な選択肢です。
このブログで興味を持たれた方は、ぜひ手に入れてみてください。
以上、Taka(@Taka31599979)でした。


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