完全ワイヤレスイヤホンのメイン機種として、発売以来ずっと使い続けている製品。
それが、
「Noble FALCON」
この機種、低音は物足りなさを感じるものの、フラットな音質は聴き疲れすることなく、本体もケースも軽いので、いつでもどこでも持っていける最高のパートナーとなっています。
昨日、某家電量販店に足を運んで、いつもの通りイヤホンコーナーに向かったのですが、そこで見た製品に少し驚きました。
それが、
「Noble FALCON 2」
です。
最近は、「BOSE QuietComfort Earbuds」ばっかり追っかけていたので、それ以外の機種をあまり見ていなかったのですが、FALCONの後継機が出るとは、完全に見落としていました。
今日は、「Noble FALCON 2」に関する、情報を纏め、「Noble FALCON」からどう進化したのか、記事にしたいと思います。
1.仕様面に関する比較
まずは、いつも通り、仕様面の比較を行いたいと思います。
仕様 | Noble FALCON 2 | Noble FALCON |
---|---|---|
チップセット | Qualcomm QCC3040(TrueWireless Mirroring ) | Qualcomm QCC3020 (TWS Plus対応) |
ドライバー | 6mm Dual-layered Carbon Driver(D.L.C) | 6mm Dual-layered Carbon Driver(D.L.C) |
再生周波数帯域 | 20Hz – 24,000Hz | 20Hz – 20,000Hz |
マイク | 全指向性 / クアルコムQVC8.0 ノイズキャンセリング搭載 | 全指向性 / クアルコムQVC8.0 ノイズキャンセリング搭載 |
外音取り込み | 有り | 無し |
Bluetooth仕様 | Version5.2 / Class2 / マルチペアリング対応 | Version5.0 / Class2 /マルチペアリング対応 |
Bluetoothプロファイル | A2DP、AVRCP、HSP 、HFP | A2DP、AVRCP、HSP 、HFP |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive | SBC、AAC、aptX |
電源 | 本体:DC3.7V 60mAhリチウムポリマー充電池(内蔵式) 充電ケース:DC3.7V 400mAhリチウムポリマー充電池(内蔵式) | 本体:DC3.7V 60mAh リチウムポリマー充電池(内蔵式) 充電ケース:DC3.7V 400mAh リチウムポリマー充電池(内蔵式) |
連続再生時間 | 5.5時間(最大音量時)/ 10時間(70%音量時) | 5.5時間(最大音量時)/ 10時間(70%音量時) |
連続通話時間 | 6時間(最大音量時) / 11時間(70%音量時) | 6時間(最大音量時)/ 12時間(70%音量時) |
最大使用時間 | 最大50時間(ケース込み) | 最大40時間(ケース込み) |
充電時間 | イヤホン約1時間/ 充電ケース約1.5時間 | イヤホン 約1時間 / 充電ケース 約1.5時間 |
充電方法 | USB Type-C、Qi | USB Type-C |
使用温度範囲 | 摂氏マイナス10度~60度(結露なきこと) | 摂氏マイナス20度〜60度(結露なきこと) |
耐水性能 | IPX7 | IPX7 |
価格 | ¥16,990 | ¥16,690 |
赤太文字が変更があった個所になりますが、こう見るとかなり正統進化されている事が分かります。
2.正統進化ポイント
2.1.チップセットが「Qualcomm QCC3040」にバージョンアップ
このチップセットのバージョンアップは、ユーザーとしてはかなりうれしい変更点であると思います。
また、このチップセットが搭載される事で「TrueWireless Mirroring」に対応される形になりました。
TrueWireless Mirroring とはなんぞや。。。
Building on the success of the breakthrough QCC5100 and QCC30xx series SoCs, these new solutions now support the innovative Qualcomm TrueWireless Mirroring technology. With Qualcomm TrueWireless Mirroring, one earbud is wirelessly connected to the phone via Bluetooth while the other bud mirrors the connected bud and is engineered to deliver a rapid swap under several scenarios. For example, if the user removes the connected bud from their ear, the mirroring bud is designed to take over the connection to the phone, to avoid any interruption of streaming music or an active voice call with no action required by the user. Qualcomm TrueWireless Mirroring is also engineered to manage a single Bluetooth address so only one “device” shows up when the user is pairing their earbuds to a phone.
英文で申し訳ないですが、内容的には
・左右2つのイヤホンうち、1つのイヤホンがBluetoothを介してホストのスマートフォン接続、もう一つのイヤホンはミラーリングされる。
・ユーザーがホストのスマートフォンとBluetoothで接続されている方のイヤホンを外した場合、ミラーリングされていた方のイヤホンが瞬時に自動的にホストのスマートフォンとBluetooth接続、音を途切れさせることなく切り替えが可能。
・TrueWireless Mirroringでは、ユーザーがイヤホンをスマートフォンに接続している時に表示されるデバイスが1つのみとなる(単一のBluetoothアドレスを管理するように設計されている)。
との事。
左右のイヤホンに伝送する技術として、「Noble FALCON」が対応している「TrueWireless Stereo Plus」が有りますが、「TrueWireless Mirroring」は左右でひとつのBluetoothアドレスを共有するため、1度のペアリングだけで使用でき、バッテリーの片減りを防止する左右イヤホンのロールスワッピング機能も可能で、バッテリーをより有効活用が出来ます。
また、「TrueWireless Stereo Plus」は、ホストとなるスマートフォンやDAP側での対応が必要となりますが、「TrueWireless Mirroring」はそのような制約が無い為、AndroidだけでなくiOSデバイスでも幅広く使用できます。
iPhoneユーザーも上記の機能が使えるのはうれしいポイントになりそうですね。
2.2.再生周波数帯域の変更。より高音域の再生が可能に
20,000Hzから24,000Hzと、より高音域の再生が可能になっております。
もともと、かなりフラットな音質の「Noble FALCON」ですが、「Noble FALCON 2」ではより高音域の再生が可能になる事で、楽しめる音楽も増えそうです。
私としては、もう少し低音域の再生も可能にして欲しかったところは有りますが、これは「Noble FALCON」同様イコライザーやイヤーピースで調整をする事で、満足いくものになるのではと思います。
2.3.外音取り込み機能搭載
この機能も、イヤホンを使って音楽を聴いている人にとっては、あったらより使い勝手が良くなる機能かと思います。
私自身、不要かなと思っていたのですが、実際に使っていて外音を取り込みたいシーンが必ず出てきます。
例えば、コンビニで買い物をする時など。
レジで支払いをする際に、店員さんの声を聞くために、「再生を止める」「音量を下げる」「イヤホンを取り外す」等のという動作が必要になってきます。
その操作って、購入する荷物を持っている時、かなりめんどくさいんですよね。。。(分かる人は分かる)
「Noble FALCON 2」で、外音取り込み機能が搭載されたと言う事で、おそらくイヤホンのサイドの物理ボタン押下一つで外音取り込みが出来る状態になると思うので、かなり便利になり、より普段使いをしやすいイヤホンになるのではと思います。
2.4.aptX Adaptiveに対応
チップがQualcomm QCC3040になる事で、「aptX Adaptive」が対応になりました。
aptX Adaptiveは、データ転送時のビットレートを可変させながら伝送する技術。
従来のaptXではビットレートが352kbps/384kbpsに固定されていたので、通信が混雑する場所や時間帯など環境によっては音の途切れやノイズが発生する場合がありました。
aptX Adaptiveではリスニング環境の電波状況やデータ量に応じて、転送ビットレートを280kbpsから420kbpsの間で可変させる事で、安定して遅延の少ない環境を作る事が出来ると言う事。
「Noble FALCON」では、人込みや大きな駅で音の途切れが有ったのですが、「aptX Adaptive」により、途切れが少なくなりそうですね。
また、最高品質時はaptX HD同等の24bit/48kHzの伝送が可能という事ですので、高音質で音楽も聴けそうで、トータルでかなり楽しみな端末になりそうです。
2.5.70%音量時の連続通話時間が減少
これは少し気になりました。
「Qualcomm QCC3040」の省電力性能の恩恵が得られていない内容なのですが、これは誤差の範囲なのでしょうかね。。。
まぁ、11時間も連続で電話をする事は無いでしょうから、あまり関係はなさそうな気もします。
2.6.ケース込みの最大使用時間が10時間増えて50時間に
使用時間の延長も、ユーザーとしてはかなり嬉しいポイント。
この10時間増える事で充電する回数も減り、充電を気にするストレスも減り、かなり嬉しい増量ですね。
ただ、仕様を比較した際にイヤホン本体の充電値の容量と充電ケースの充電値の容量が全く同じなので、どこをどうやって10時間増えるのかが不明ですね。。。
※もしかしたメーカーサイトのスペック表示が間違えている??
2.7.非接触充電 Qiに対応
これも、本当に嬉しいバージョンアップです。
非接触充電に慣れると「置くだけ充電」の便利さが身に染みて分かりますね。
一々ケーブルをケースに挿す必要がなく、Qiの充電台に「置くだけ」で充電ができ、手軽さが魅力です。
Type-c端子もついており急速充電にも対応と言う事なので、充電を忘れて朝準備中に充電する場合、「Type-c」で行う事で、通勤時間中に再生できる分は十分充電は出来そうです。
電源周りのバージョンアップは本当に嬉しい。
これだけでも欲しくなるポイントです。
3.最後に
今日は「Noble FALCON 2」について、記事にしました。
実物を見ましたが、見た目は変わらずですが、中身が大きく変わっており、かなり進化しています。
新しいチップ「Qualcomm QCC3040」搭載により、より切れにくく・より長く、音楽を再生が可能になり、完全ワイヤレスイヤホンとしての性能をよりアップしております。
音質面がどれほど変わったのか、私も買ってみて比較してみたいと思います。
今週末が楽しみですね。