【徹底解説】IPMXとは?次世代AV-over-IP規格が描く「ケーブルのない未来」と2026年の展望

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皆様こんにちは、Taka(@Taka31599979)です。

突然ですが、ご自宅のデスク裏やテレビ裏「ケーブルの魔窟」になっていませんか?

  • 「4Kモニターを買ったのに、HDMIケーブルが古くて映らない……」
  • 「ゲーム機とPCとレコーダー、全部繋ぐには入力ポートが足りない……」
  • 「プロジェクターを天井に吊りたいけど、太いHDMIケーブルを壁に通すのが無理ゲーすぎる……」

ガジェット好き、オーディオ・ビジュアル(AV)ファンの皆様なら、一度はこの「物理ケーブルの呪縛」に頭を抱えたことがあるはずです。

しかし、そんな私たちの悩みを根底から覆す「歴史的な転換点」がいよいよ訪れようとしています。

それが、今回ご紹介する「IPMX(Internet Protocol Media Experience)」です。

  • 「IPMX? 聞いたことないな……」
  • 「また新しい規格? もう覚えられないよ……」

そう思われた方も多いでしょう。無理もありません。

これまでは放送業界や、スタジアムなどの超プロフェッショナルな現場で議論されてきた技術だからです。

しかし、2025年から2026年にかけてこの技術は間違いなく私たちの「一般家庭のAV環境」にも革命を起こします。

この記事では、まだ日本語の情報が少ないこのIPMXについて、専門用語を極力噛み砕き、

  • 「なぜこれが凄いのか?」
  • 「私たちの生活はどう変わるのか?」

を、ガジェットマニアの視点で徹底的に深掘りしていきます。

コーヒーでも飲みながら、じっくりとお付き合いください。

この記事を読み終える頃には、あなたは次世代のAVトレンドを完全に理解し、壁のコンセントをLANポートに変えたくてウズウズしているはずです。

AV-over-IPとか難しそう……。
結局、HDMIと何が違うの?
私みたいな一般ユーザーにも関係ある話なの?

ご安心ください!
要するに『LANケーブル1本で、映像も音も制御も全部やっちゃおう!』という話なんです。
これが普及すれば、高価なHDMIケーブルを何本も買う必要がなくなるかもしれませんよ!


目次

IPMXとは何か? なぜ「AV-over-IP」が叫ばれるのか

まず最初に、結論から申し上げます。

IPMXとは、メーカーや機器の垣根を超えて、あらゆる映像・音声機器をLANケーブル(IPネットワーク)だけで繋ぐための「世界共通語」です。

これまでのAV機器は、HDMIやSDI、DisplayPortといった「専用のケーブル」で1対1、あるいはスイッチャーを介して接続するのが当たり前でした。

しかし、映像が高画質化(4K、8K)し、フレームレートが上がり(120Hz、240Hz)、音声が多チャンネル化(Dolby Atmosなど)するにつれて、専用ケーブルの限界が見えてきました。

そこで登場したのが、AV-over-IPという考え方です。

「映像も音も全部データ(パケット)にして、インターネットと同じLANケーブルで送ればいいじゃない」

という発想です。

Point:IPMXは「AV界のUSB」を目指すオープン標準

AV-over-IP自体は新しい技術ではありません。

しかし、これまでは「規格の乱立」が大きな壁となっていました。

  • 「A社の送信機を買ったら、受信機もA社じゃないと動かない」
  • 「B社の規格は画質が良いけど、専用のハブが必要で高い」

こうした「囲い込み」や「互換性のなさ」を打破するために生まれたのが、IPMXです。

IPMXは、AIMS(Alliance for IP Media Solutions)という業界団体が中心となって推進している「オープンスタンダード(誰でも使える標準規格)」です※1

特定の企業の利益のためではなく、業界全体そして私たちユーザーの利便性のために作られた、まさに「AV界のUSB」を目指す存在なのです。

Reason:放送業界の「鉄の掟」を、民生・プロAV向けに改良

なぜIPMXがこれほどまでに注目され、「本命」と言われているのか。

その理由は、「放送業界の最高峰規格(SMPTE ST 2110)をベースにしているから」です※1

テレビ局などの放送業界では一瞬のブラックアウトも許されません。

そのため、SMPTE ST 2110という極めて信頼性が高く非圧縮で最高画質、かつ超低遅延なIP伝送規格がすでに使われています。

「じゃあ、それをそのまま家に導入すればいいじゃん!」

と思いますよね?

しかし、SMPTE ST 2110には、私たち一般ユーザーや企業の会議室(プロAV)で使うにはあまりに高すぎるハードルがありました。

  1. 設定が非常に難しい:ネットワークエンジニアレベルの知識が必要。
  2. PTP(高精度時刻同期)が必須:全ての機器の時計を100万分の1秒単位で合わせるための、高価な「グランドマスタークロック」が必要※2
  3. HDMI機器が苦手:PCやゲーム機のように、勝手なタイミング(非同期)で映像を出す機器を繋ぐのが大変※5
  4. 著作権保護(HDCP)がない:映画やアニメのブルーレイ、Netflixが見られない※6

IPMXは、「放送局用のSMPTE ST 2110」の高品質さを保ちつつ、上記「使いにくさ」を解消した規格なのです。

ここは段落ブロックです。文章をここに入力してください。

  • 非同期ソース対応:ゲーム機やPCをそのまま繋げるようになった。
  • HDCP対応:著作権保護されたコンテンツも伝送可能になった。
  • PTP不要モード:高価な同期装置がなくても、そこそこの精度で動くようになった。
  • 圧縮対応(JPEG-XS):1Gbpsの普通のLANケーブルでも4K映像を通せるようになった。

Example:従来の規格(NDI, SDVoE)との違い

ここで、詳しい読者の皆様のために、既存のAV-over-IP技術との比較をしておきましょう。

  • 「NDIと何が違うの?」
  • 「SDVoEの方が画質良いんじゃないの?」

という疑問にお答えします。

以下の表をご覧ください。

これは各規格の特徴をまとめたものです※7

特徴IPMX (The Future)NDI (Software King)SDVoE (Quality King)Dante AV (Audio King)
主な用途放送・プロAV・民生(予定)配信・ライブ・PCベースハイエンド設備・医療ライブ・会議室
オープン性完全オープン標準 (AIMS)プロプライエタリ (Vizrt)プロプライエタリ (Semtech)プロプライエタリ (Audinate)
画質・圧縮柔軟 (非圧縮 〜 JPEG-XS)圧縮 (SpeedHQ / H.264)ほぼ非圧縮 (10G必須)圧縮 (JPEG2000 / H.264)
遅延超低遅延 (1ms以下も可)低〜中 (フレーム単位)極小 (0.1ms以下)低遅延
ネットワーク1G / 10G / 25G / 100G1G / Wifi10G必須1G
HDCP対応あり基本なしありあり
ここが凄い全てを統合するポテンシャルソフトだけで動く手軽さ画質は最強だが10G環境必須Danteオーディオとの親和性

表を見ていただくと分かる通り、NDIは「手軽さ」、SDVoEは「画質」に特化していますが、どちらも特定の企業(Vizrt社、Semtech社)の技術に依存しています。

対してIPMXは、「画質も選べる」「ネットワーク速度も選べる」「特定のチップに依存しない」という、極めて柔軟で中立的な立ち位置にあります。

これは、Android OSが様々なスマホメーカーで使われているように、IPMXも将来的にはソニーのテレビ、デノンのアンプ、Apple TVなどに「標準機能」として搭載される可能性を秘めているということです。

Point:IPMXは「妥協なき融合」

結論として、IPMXは「放送業界の品質」と「IT業界の柔軟性」を融合させた規格です。

これまでは、「高画質・低遅延」を求めると配線が大変で、「手軽さ」を求めると画質や遅延に妥協が必要でした。

IPMXは、そのトレードオフを解消し、私たちのAVライフを「ケーブルの長さ」や「端子の種類」から解放してくれる救世主なのです。


なぜIPMXが「最強」なのか? マニアも唸る3つの技術革新

さて、ここからは少しディープな「ガジェットの中身」の話に入っていきましょう。

IPMXが単なる「便利な規格」で終わらず、なぜオーディオ・ビジュアルの歴史を変えると言われているのか。

その裏にある3つの技術的ブレイクスルーを解説します。

技術革新①:非同期(Asynchronous)ソースへの完全対応

IPMXの最大の武器、そして私たちが最も恩恵を受ける機能がこれです。

Reason:PCやゲーム機は「わがまま」な存在

放送局のカメラシステムでは、全てのカメラが「親時計(マスタークロック)」に合わせて、100万分の1秒の狂いもなく映像を送り出します。

これを同期(Synchronous)と言います。

これまでの放送用IP規格(SMPTE ST 2110)は、この「同期」が大前提でした。

しかし、私たちが普段使うPC、PlayStation 5、Nintendo Switch、Apple TVといったHDMI機器は、そんなことお構いなしです。

自分の内部時計で、勝手なタイミングで映像を送り出します。

これを非同期(Asynchronous)と言います。

従来、この「わがままな非同期信号」をプロ用のIPシステムに入れるには、高価なフレームシンクロナイザー(変換器)を使って、無理やりタイミングを合わせる必要がありました。

Example:eスポーツやゲーミングPCでの活用

IPMXは、この「非同期」を規格レベルでネイティブにサポートしています※5

具体的には、送信側(PCなど)で「今はこういうタイミングで送ってるよ〜」という情報をパケットに付加し、受信側(モニター)でそれを元に映像を復元する仕組みを持っています。

例えば、eスポーツの大会や自宅でのハイエンドゲーミング環境を想像してください。

ゲーミングPCから出力される映像は、可変リフレッシュレート(VRR)などでフレームレートが激しく変動することがあります。

コチラの記事※5によれば、IPMXを使えばこうした「高フレームレートかつ非標準的なタイミングの映像」であっても、ネイティブな状態でネットワーク伝送し最終的にディスプレイに合わせて再クロックすることが可能です。

これはつまり、「リビングのテレビ」と「書斎のゲーミングPC」が離れていても、LANケーブル1本で遅延を感じることなく144Hzや240Hzのゲームプレイが可能になることを意味しています。

従来のSMPTE ST 2110では不可能だったまさにゲーマーのための機能と言えるでしょう。

技術革新②:魔法の圧縮技術「JPEG-XS」

2つ目の革新は、「1Gbpsネットワークでも4Kが通る」という現実的な運用を可能にした圧縮技術です。

Reason:帯域幅の壁を越える

非圧縮の4K/60p映像を送ろうとすると、約12Gbps〜18Gbpsの帯域が必要です。

これを通すには、ご家庭にある一般的な1GbpsのLANケーブルやハブでは全く足りず、業務用の10Gbps/25Gbps機器(非常に高価で発熱もすごい)が必要になります。

そこでIPMXが採用したのが、JPEG-XSという新しい圧縮コーデックです※3

Example:視覚的ロスレスと超低遅延

「圧縮」と聞くと、「画質が悪くなるんじゃないの?」「遅延が出るんじゃないの?」と心配になる方もいるでしょう。

YouTubeやNetflixで使われているH.264/H.265といった圧縮方式は、確かに画質劣化や遅延(数百ミリ秒〜数秒)が発生します。

しかし、JPEG-XSは別次元です。

  • 視覚的ロスレス: 人間の目では、元の映像と区別がつきません。
  • 超低遅延: 圧縮にかかる時間は数ライン分(マイクロ秒単位)。1フレーム(約16ミリ秒)どころか、その数百分の一の時間しかかかりません。

Matrox社のIPMX対応製品「ConvertIP」シリーズ などの仕様※12を見ると、このJPEG-XSを使うことで、一般的な1Gbpsネットワーク(CAT5e/6ケーブル)を使って、4K/60pの高画質映像を遅延ゼロ感覚で伝送できることがわかります。

つまり、「今ある家の壁内LAN配線」をそのまま使って最高品質のホームシアターが構築できるのです。

これはリフォーム不要で導入できるという点で革命的です。

技術革新③:HDCPとEDIDのスマートな管理

3つ目は、地味ですが最も重要な「著作権保護」と「接続性」の話です。

Reason:プロ用機材の落とし穴

業務用の映像伝送装置を買って家で使ってみたら、「Netflixが映らない」「BDレコーダーの映像が出ない」というトラブルに遭遇することがあります。

これは、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)という著作権保護技術に対応していないことが多いためです。

放送局では著作権保護された市販コンテンツを流すことがないため、SMPTE ST 2110にはこの機能がありませんでした。

Example:映画ファンも安心の仕様

IPMXは、プロAV市場(企業のプレゼンやデジタルサイネージ)だけでなく、こうしたコンシューマーに近い用途も想定しているため、HDCPの鍵管理機能(Key Management)を規格として内包しています※6

また、EDID(Extended Display Identification Data)のハンドリングも強力です。

EDIDとは、モニターが「僕は4K対応だよ」「HDR対応だよ」と再生機器に教える名刺のようなデータです。

IPMXネットワークでは、このEDID情報を適切にパススルー(通過)させたりエミュレート(偽装)したりすることで、「リビングのテレビは4Kだけど寝室のテレビはフルHD」といった混在環境でも、トラブルなく最適な映像を表示できるよう設計されています。

IPMXの技術的メリットまとめ
  • 非同期対応:PCやゲーム機もそのまま繋がる。可変リフレッシュレートもOK。
  • JPEG-XS:普通の1Gbps LANで、4K画質を「遅延ゼロ」感覚で伝送。
  • HDCP/EDID:映画もアニメも映る。モニター情報も正しく伝わる。
  • オープン規格:特定メーカーに縛られず、将来的に安くなる期待大。

私たちの生活はどう変わる? 2026年の「IPMXライフ」

技術的な凄さは伝わったかと思います。

では、実際にこれらが製品化され普及し始める2026年頃、私たちのAVライフはどう変わっているのでしょうか?

具体的なシチュエーションでシミュレーションしてみましょう。

シーン1:究極の「隠蔽配線」ホームシアター

【現在のお悩み】

ホームシアターを作ろうとすると、AVアンプからプロジェクターまでの長い距離を繋ぐために、高価で太い光ファイバーHDMIケーブルを壁や天井に通さなければなりません。

コネクタが大きくて配管を通らなかったり、断線したら壁を壊して交換……なんてリスクもありました。

【IPMXのある未来】

壁の中に通すのは、どこにでも売っている安価で丈夫なLANケーブル(CAT6A推奨)だけ。

プロジェクターのそばに、手のひらサイズのIPMXレシーバー(または将来的にプロジェクターがIPMX内蔵に)を設置し、LANケーブルをカチッと挿すだけです。

AVアンプ側もIPMX送信に対応していれば、映像だけでなく「Dolby Atmos」などのイマーシブオーディオ信号も同じLANケーブルを通ってアンプに届きます。

こちらの記事※4によれば、IPMXはマルチチャンネルサラウンドサウンドの管理機能も備えているため、音質の劣化もありません。

さらに、「今日はリビングで映画、明日は寝室で続きを」といった場合も、レコーダーを移動させる必要はありません。

ネットワーク経由で、寝室のテレビ(IPMX対応)に映像を飛ばせばいいだけです。

シーン2:スマートホームとの「真の統合」

IPMXは、映像を送るだけでなくNMOS(Networked Media Open Specifications)という制御規格を採用しています※1

これは、「ネットワーク上の機器を自動で見つけて(Discovery)接続を管理する(Connection Management)」ための仕組みです。

【IPMXのある未来】

例えば、iPad上のアプリで「映画モード」ボタンを押すとします。

すると、Home AssistantなどのスマートホームハブがIPMXネットワークに指令を出し、以下の動作が一瞬で行われます。

  1. 照明が暗くなる。
  2. カーテンが閉まる。
  3. IPMXのルーティングが切り替わり、Apple TVの映像がプロジェクターに送られる。
  4. スクリーンが降りてくる。

これまで、こうした連携をするには「Crestron」や「AMX」といった数百万円クラスの制御システムが必要でした。

しかし、IPMXというオープンな規格のおかげで、これらが「プラグ・アンド・プレイ」でしかも安価に実現できるようになるのです。

こちらの記事※2にあるように、「誰もがプロのようにコンテンツを演出し没入できる」時代が来るのです。

シーン3:ハイエンドPCを「隠す」美学

【現在のお悩み】

高性能なゲーミングPCは、ファンの音がうるさく熱を持ちLEDが眩しいです。

静かな環境で映画を見たり仕事をしたい時、この存在感がノイズになります。

【IPMXのある未来】

PC本体は、エアコンの効いた納戸やクローゼットに押し込んでしまいましょう。

そこからLANケーブルでIPMXネットワークに接続します。

デスクには、モニターとキーボード、マウス、そして小さなIPMXレシーバーだけ。

IPMXはUSB信号の伝送(KVM機能)もサポートしているため※3、別の部屋にあるPCを、まるで目の前にあるかのように操作できます。

JPEG-XSの低遅延性能により、マウスのラグも感じません。

「ノイズのない静寂なデスクで、最強スペックのPCを使う」

そんなロマンあふれる環境構築が、特別な知識なしで可能になります。


今後の展望と課題:2025年〜2026年が勝負の年

ここまでIPMXの明るい未来を語ってきましたが、「じゃあ今すぐAmazonで買えるの?」というと少し冷静になる必要があります。

現状の課題と、今後のロードマップを整理しておきましょう。

Point:現在は「黎明期」。製品はプロ向けが中心

こちらの記事※15によると、IPMXのロードマップでは、2025年第3四半期(Q3)に最初の「製品検証テスト」が予定されています。

つまり、メーカーの垣根を超えて「本当に繋がるか?」を確認するテストがこれから行われる段階です。

現時点で市場に出ているIPMX関連製品(Matrox ConvertIPシリーズなど)は、1台15万円〜20万円クラスの業務用製品が中心です※13

個人が趣味で導入するには、まだハードルが高い価格帯です。

Reason:巨人が動き出した

しかし、悲観する必要はありません。

なぜなら、PCパーツ界の「巨人」たちが本気で動き出しているからです。

  • AMD (Xilinx):自社のFPGAチップやRyzen Embeddedプロセッサで、IPMXやJPEG-XSを強力にサポートしています※6
  • Matrox:ConvertIPシリーズを展開し、既存のHDMI機器をIPMX化するソリューションを提供しています※12
  • Macnica (マクニカ):日本の技術商社であるマクニカも、IPMXの開発キット(SDK)を提供し、世界中のメーカーがIPMX製品を作りやすい環境を整えています※15

特にAMDの動きは重要です。

Ryzenなどの汎用プロセッサでIPMXの処理ができるようになれば、将来的に「普通のPCがそのままIPMX送受信機になる」ソフトウェアが登場する可能性があります。

そうなれば、専用の高い箱を買う必要はなくなり普及が一気に加速するでしょう。

Comparison:2026年のNAB Showに注目

こちらの記事※15によれば、2025年4月のNAB Show(世界最大の放送機器展)ではIPMXが主役の一つとなり、さらに2026年に向けて「IPMXとAES67(音声規格)、SMPTE 2110との関係」や「制御プレーン」の詳細が詰められていく予定です。

これらが順調に進めば、2026年の後半には、コンシューマー向け(あるいはプロシューマー向け)のより安価で使いやすいIPMX製品が登場してくるはずです。

今後のチェックポイント
  • 2025年後半: 各社から「IPMX対応」を謳う業務用製品が増え始める。
  • 2026年前半: 相互接続テストが完了し、異なるメーカー間での動作が保証される。
  • 2026年後半以降: 低価格化が進み、ハイエンドホームシアターへの導入が現実的に。

まとめ:IPMXはオーディオ・ビジュアルの「民主化」だ

今回は、次世代の映像伝送規格「IPMX」について、かなり深掘りして解説しました。

長い記事にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。

最後に、この記事の要点を振り返ってみましょう。

この記事のまとめ
  • IPMXとは:放送局品質の映像を、LANケーブルで手軽に送れるオープン規格。
  • 最大の特徴:PCやゲーム機(非同期ソース)も繋がり、著作権保護(HDCP)にも対応。
  • 技術の肝:「JPEG-XS」による1Gbps伝送と、「NMOS」によるスマートな制御。
  • メリット:配線の自由度が劇的に上がり、機器のメーカー縛りから解放される。
  • 現状:まだ業務用がメインだが、2025年〜2026年にかけて本格普及の予感。

これまでのAV趣味は、

  • 「高いケーブルを買う」
  • 「相性問題に悩まされる」
  • 「規格が変わるたびに機材を買い換える」

という、ある意味「我慢の連続」でもありました。

IPMXは、そんなハードウェアの物理的な制約を取り払い、「もっと自由に、コンテンツを楽しむこと」に集中させてくれる技術です。

LANケーブルという世界で最も普及しているインフラを使うことで、オーディオ・ビジュアルの世界を「民主化」するものだと言えるでしょう。

まだ「家庭用IPMX受信機」が家電量販店に並ぶには少し時間がかかるかもしれません。

しかし、これから家を建てたりリフォームを考えている方は、「各部屋にLAN配線(できればCAT6A以上)と空配管を通しておく」ことだけは、強く強くおすすめします。

そのLANケーブルが、数年後には「最高の映像と音を運ぶパイプ」に化けるのですから。

「IPMX、面白そうじゃん!」と思っていただけたら、ぜひSNSでシェアして一緒にこの未来の規格を盛り上げていきましょう!

それでは、Taka(@Taka31599979)でした!


(著者注:本記事は、提供された検索結果およびリサーチ資料に基づき、2026年2月時点の情報を想定して執筆されたものです。規格の詳細や製品の発売時期は変更される可能性があります。)

引用文献

  1. Unlocking the potential of ProAV: the advantages of IPMX … – Barco, 2月 8, 2026にアクセス、 https://assets.barco.com/m/6847d6dbbdfe2282/original/2024_09_Whitepaper-The-advantages-of-IPMX-over-proprietary-AVoIP-solutions_FINAL.pdf
  2. Internet Protocol Media Experience (IPMX): The Emerging AV over IP Open Standard for Pro AV, 2月 8, 2026にアクセス、 https://ipmx.io/internet-protocol-media-experience-ipmx-the-emerging-av-over-ip-open-standard-for-pro-av/
  3. How IPMX is Shaping the Future of AV over IP, 2月 8, 2026にアクセス、 https://packetstorm.com/how-ipmx-is-shaping-the-future-of-av-over-ip/
  4. AV-over-IP – AMD, 2月 8, 2026にアクセス、 https://www.amd.com/en/solutions/broadcast-and-pro-av/av-over-ip.html
  5. Do You Know the Difference Between IPMX and SMPTE ST 2110 (and AES67)?, 2月 8, 2026にアクセス、 https://www.avnetwork.com/news/deep-dive-do-you-know-the-difference-between-ipmx-and-smpte-st-2110-and-aes67
  6. Advancing AV-over-IP with IPMX: A Collaboration Between AMD …, 2月 8, 2026にアクセス、 https://www.amd.com/en/blogs/2025/advancing-av-over-ip-with-ipmx–a-collaboration-between-amd-and-.html
  7. The Dichotomy of AV Networks: Transition to IP versus Traditional Frameworks – Omdia, 2月 8, 2026にアクセス、 https://omdia.tech.informa.com/blogs/2023/oct/the-dichotomy-of-av-networks-transition-to-ip-versus-traditional-frameworks
  8. Understanding the Latest AV Standards | ADI Global, 2月 8, 2026にアクセス、 https://www.adiglobaldistribution.pr/articles-and-resources/latest-AV-standards
  9. AV over IP Standards Overview – Different Standards for Different Tasks | AVIXA Xchange, 2月 8, 2026にアクセス、 https://xchange.avixa.org/posts/av-over-ip-standards-overview-different-standards-for-different-tasks
  10. 【ProAV Lab】introAVoIP#03 – Introduction to Compression Algorithm in AVoIP | Lumens, 2月 8, 2026にアクセス、 https://www.mylumens.com/en/Blog_detail/127/Introduction-to-Compression-Algorithm-in-AVoIP
  11. IPMX Beyond Broadcast: Exploring New Use Cases in AV Integration – Promwad, 2月 8, 2026にアクセス、 https://promwad.com/news/ipmx-use-cases-av-integration
  12. Matrox ConvertIP – TPIMEA, 2月 8, 2026にアクセス、 https://www.tpimeamagazine.com/matrox-convertip/
  13. Matrox ConvertIP DSH Transmitter / Receiver and IP Video Gateway – B&H Photo, 2月 8, 2026にアクセス、 https://www.bhphotovideo.com/c/product/1855950-REG/matrox_cip_dsh2_convertip_dsh_transmitter_receiver_version.html
  14. TAD Champions Interoperability and Future-Proof Design with Matrox ConvertIP and IPMX, 2月 8, 2026にアクセス、 https://video.matrox.com/en/media/customer-stories/tad-champions-interoperability-and-future-proof-design-with-matrox-convertip-and-ipmx
  15. IP Showcase Will Focus On IPMX And Broadcast/Pro AV …, 2月 8, 2026にアクセス、 https://www.thebroadcastbridge.com/content/entry/21074/ip-showcase-will-focus-on-ipmx-and-broadcast-pro-av-convergence-at-the-upco
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この記事を書いた人

ガジェット大好きサラリーマン。 日々無駄に時間を使っていたがこれではダメだと思い一発発起でブログを始める。皆様のお役に立ちたいという気持ちは人一倍強く、どうすればより良い情報を提供できるか日々悪戦苦闘しながらブログを書いています。購入したガジェットや家電など、ブログで紹介していきます。

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